この度は、栄えある内山記念賞をいただきまして、誠にありがとうございます。選考いただきました先生方、ご指導およびご助言をいただいた諸先生方に心より御礼申し上げます。
受賞論文は、幼児期の社会的スキルと問題行動が、思春期初期の抑うつ症状にどのように影響していくか検討した縦断調査による長期的な研究です。本論文によって、幼児期の社会的スキルが思春期初期での抑うつの防止につながる可能性を示すことができたことは、子どもの抑うつを研究する研究者としてうれしい限りです。
執筆にあたって、共著者の新屋桃子先生、佐藤寛先生、髙橋高人先生、佐藤正二先生には、多大なご助言、ご指導、ご協力をいただきました。先生方のご助力がなければ、このような栄誉ある賞をいただけなかったことだろうと存じます。
最後になりましたが、調査にたいして快く承諾くださった幼稚園と小学校の先生方、真摯に回答してくれた子どもたちに深く御礼を申し上げます。ご協力いただいた関係者の皆様に恩返しできるよう、今後も認知・行動療法に携わる者として臨床・研究に尽力していきたいと存じます。
受賞者 松原耕平